今回の個人懇談に関してのお話


 1222日より実施予定の個別懇談に際しまして、先週小学校のグループLINEで懇談内容を保護者の皆さまにお伝えしたところ、何人かのお母様から事前に具体的な資料がほしいというお声があり、この度の文書作成に至りました。

 

 小学校教科書改訂について、大学入試改革にともなう影響、M'sの今後の方針について、少し具体的にお話させていただきます。

 

 

 長文になりますが、ご一読いただければ幸いです。


小学校教科書改訂

 小学校では、2020年度から新しい学習指導要領が全面実施されます。

今回の改訂では、子どもたちがこれからの社会を切り拓いていくための資質・能力を、より確実に身につけることが目指されています。

 

  1. 実際の社会や生活で生きて働く知識及び技能
  2. 未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力など
  3. 学んだことを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性など

 これら3つの力をバランスよく育むというのが新しい指導要領の大きな目標となります。

 

 

 小学校のカリキュラムでの大きな変化としては、「外国語(英語)」と「道徳」の教科化が挙げられます。

 英語はよく言われている 四技能(聞くこと、読むこと、話すこと、書くこと)をバランスよく身につけることが求められ、従来のような文法ありきの英語学習とは違い、伝えたいことを必要な場面で伝える力が求められます。

 


大学入試制度改革にともなう影響

 センター試験の後継である「大学入学共通テスト」は、最初の試験が2021年1月に実施されます。

 

 共通テストは、「知識・技能」だけでなく、大学入学段階で求められる「思考力・判断力・表現力」を一層重視するという考えがベースにあります。記述問題についても、その一環と言えます。

 

 

 ここで、今まで二転三転してきた情報とニュースをまとめてみましょう。


◎英語民間試験を導入することに関して

 8月に英検協会の本部である広島まで赴き、民間試験に関するセミナーに参加しました。その時の内容です。

 

  • 共通テストを受験するには、英検準2級以上の資格を有する
  • 共通テストには、英検を高3の4月~12月までに取得したものにしか採用されない
  • 検定は、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能で採点
  • 実施概要は極めて不明瞭かつ複雑

 

 

 最後は私の個人的な感想です。⇒ 実質、民間テスト導入は見合わせ

 

 以前、小学生・中学生の保護者の皆さまに英検受検を呼びかけた私としましては、非常に不本意な結果となり、内心はかなり複雑です。

◎国語の記述問題についての不平等感

 マークシートだったセンターに比べ、共通テストは記述式。

特に国語は採点者の主観が入り、不平等感が否めない。

 

 ⇒おそらく、国語の記述式テストというのは無理でしょう。従来通りのマークシートになる可能性が大です。

◎センターを廃止するにあたっての高校生の反対デモ

 ある全国でもトップレベルの難関校の現役高校2年生たち数名が文部科学省の門前でセンター廃止に反対するデモを行ったことから現行のセンター試験に戻すようにと声を上げる政治家が急増。

 

 ⇒大学入試共通テストをセンター試験に戻す動きがあるそうです。

日本の教育現場はこのように不明瞭で一貫性のない改革に不安を抱え、混乱を隠せない状況です。

 

は、大学入学改革に塾はどのように関わっていけばいいのか?

 近年のAI台頭と現在進行中の第4次産業革命にともない、大学進学者の知的能力が上位2割を除くとAIで代替される可能性が高まっているといわれる時代に今の子どもたちはあります。

 

 目指す大学そのものが近い将来なくなる、大学に行ってもその先仕事がない、そういう可能性がある中で、当塾が目の前の学校に合格すればいいという姿勢で指導していくことは、この先ありません。

 

私たちの使命は、社会の現状と入試の本質について正しい知識を保護者各位に伝え、先に言う「上位2割」の大学に到達できる、いやその意欲のある、AIに代替されない能力を持った人材を育成することだと考えております。


M'S School はこう変わる!

M'S 改革

 

◎国語力強化に漢検・文章検を活用

 新設クラスを開講

 

 今から7,8年前M'Sを開校して間もない頃です。

* 英語 実力テスト 塾生全員100点!(この時は生徒の前で泣きました)

* 塾生全員が学年で10位以内達成!

* 学年トップ1位から3位までがM'Sの塾生

 

これはすべて違う学年ですが、中3の時の出来事です。

今思えば、学力的にはM'Sの黄金時代だったのではと思います。

この頃から「M'Sにはできる子しか行ってない。」

「M'Sに行けば成績が上がる。」

という噂が広まったようです。もちろん、当時の生徒と今の子達、持っている力は何も変わりません。

ただ、国語力だけは年々低下しているのが現状です。

今にして思えば、当時世間でもM'Sでも漢検がブームになっていたのです。

 高校までにとると大学入試に有効な検定ものは何?と塾関係者に聞くと迷わず漢検!と答えるでしょう。

漢検は漢字能力だけでなく語彙力を伸ばします。

加えて、文章を書くことはは表現力を養います。これは国語力の根幹をなす部分です。

特に小学生からの受験を勧めていきます。

 

     

◎月謝面の改訂

 

 2020年度よりお月謝を銀行引き落としにさせていただきます。

加えてM'Sのお月謝ですが、開校当初より小学校の教科書が改訂される年に見直しする旨、決めておりましたので実行させていただくことに相成りました。

 私としましては、月謝が安いからではなく、指導力やサービスが充実しているから当塾を選んでいただいたと思いたいです。

 また、M'S開校11年目の自信と塾講師25年以上の経験と実績を持って、月謝以上のサービスを提供してきたと自負しております。

 このような理由で、来年度より月謝を改訂させていただきます。どうかご理解いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 詳細は次の通りです。

 

 小学ゼミ 国語、算数を英語の料金と同額¥6600にさせていただきます。

 (但し、英、国、算3教科受講の場合、値引きあり。)

 

 中学ゼミ 英、数単科での受講を可能とし、

  1教科 ¥7700⇒¥8800

  2教科セット ¥15400⇒¥16500

 

 

◎時間帯の改訂

 

 小学生 16:30∼17:20 17:30∼18:20

 中学生 19:00~20:20 20:30~21:50

 

 前々から入れ替わりの時間を作ってくださいとの保護者様からの要望がありました。

 時間が短縮されたかに思われますが、現状の入れ替わりの時間を含めば時間的には変わりはありません。

 5分前着席をお願いしたいと思います。

 

 

◎個別指導部門を充実

◎小学生の補習を強化

◎中学生の補習を定期化

◎保護者の皆さまとの連携・24時間相談対応

 

 以上が、M'Sの主な改革内容です。

 

 ご一読ありがとうございました。