M’S中3生が最後の授業を終え、高校入試本番を迎えるのみとなりました。M’Sは二人の受験生に心血を注ぎました。二人が学習する中で、特に夏休み以降頑張っていた姿が印象に残っています。結果、英語と数学に関しては、歴代の卒業生で県内上位校へ進学した人たちと比べても、劣ることは決してないほどの安定した実力がつきました。
「これ以上英語・数学に取り組むよりは、理科・社会で合計点を上げよう!」というところまできたのです。
この時、「理科・社会なら1ヶ月もあれば何とかなるかも」と、指導に名乗りをあげたのが、我が家の長男でした。
本人は受験生であるにもかかわらず、センターが終わった後、少しずつ理科・社会の補習をやり始めました。そして3週間前からは、ほぼ毎日のように1日3時間、日によっては6時間から10時間、毎日毎日が気の遠くなるような三人の戦いでした。
社会の歴史は、まるで物語を聞かせるように、その人物のエピソードや時代の背景なども詳しく聞かせていました。
地理は、地球儀を片手に頑張りました。「たいがいの国のことなら10分は語れる」という知識量!脱帽です。
思えば、国公立大を目指す受験生は、一番知識が豊富なのかもしれませんね。
M’S生二人は、それぞれの受験校の定員が1クラスずつ減ったことで大変ナーバスになっていました。しかし、わかっていく手応えと知識がどんどん身に付いているという思いが自信となり、自宅でも精神的な安定を取り戻したと言います。
長男に「○○ちゃんのお母さん、すごく喜んでくれとったよ。まるで救世主みたいに言ってくれた。」と言うと、「ふうん。」と・・・。その顔がすごく嬉しそうでした。長男はいつしか二人のM’S生を合格させることが自分の使命のように思い、かなり入れ込んでいました。まさしく、親子で全精力を注ぎ込んで、ひたすら頑張る受験生を応援した共同作業でした。
Nちゃん、Sちゃん!最後までよく頑張りました。お疲れ様。苦手だった歴史の年表が書けるまでになったそうですね。本当に素晴らしい成果です。どんなに不安な時も、あなたたちは努力することをやめませんでした。一生懸命ついてきてくれましたね。辛いことがあった時、この数週間の努力を思い出して下さい。大丈夫!追い込みの大変な時期に、「授業が楽しい」と言っていたあなたたちだから、どんな事でも乗り越えられます。
長男が言っていました。自分の受験が終わり遊びたい時期だったけれど、こんなにも情熱が注げたのは、真面目で勤勉なM’S生二人だったからだと…何の見返りもない。これぞ「無償の愛」です。この「無償の愛」を忘れず是非覚えていてやって下さい。
第6代M’S卒業生 二人を誇りに思います。