国語力について日頃感じていること!

エムズでは毎月一回スタッフが集まり、ミーティングを行っています。お子様の授業の様子、抱える問題点を話し合うことは勿論、ミーティングの中で解決策が見つかり前進して行けることもあります。我々には意見を出し合い話し合う大切な時間です。

最近のミーティングでよく話題にあがるのが、「国語力」についてです。どうすれば、小学校→中学校→高校へつながる国語力を身につけることができるのでしょうか。私事になりますが、長男が高三になり、先日センター入試を経験しました。昔から言われている「入試は国語で決まる」を最近実感したばかりです。

「うちの子は書く力がない」と心配される保護者の方も多いのではないでしょうか?誰に向けて、どんな状況で書くのかがはっきりすれば、書く手がかりが増えて、文章が書きやすくなります。事実、小学ゼミで夏休みに実施しました「宿題お手伝い」の作文でも、少しヒントを与えるだけで、子供達は意外にもスラスラと書き始めるのです。家族へ、友達へ、先生へ・・・短い手紙を書くだけでも、書く能力を高めるよい機会になります。書く習慣をつけるとよいでしょう。

そして、国語の総合力を伸ばすために私たち大人ができる一番大切なことは、子供達の言おうとしていること、伝えたいことを最後まで聞いてあげるということです。たとえ言葉が続かなくても、大人が先回りして答えを出してしまってはいけません。家庭の中で、子供達が自分で考え話す機会をたくさん作ることこそ、子供の思考力・表現力を育んでいくのです。

中学の学習については、2012年4月から教科書が変わり、相当分厚いものになりました。読む活動と書く活動が増えています。そのため、目的や意図に応じて話す、聞く、読む、書くことが重要になります。このようなことはすぐに身に付くものではありません。早い時期から、読むことが楽しい、新しい知識を得られて嬉しい、書くことで相手に自分の気持ちが伝わったなど、言葉を使うことが楽しいと感じられれば、その気持ちが中学校で学力を伸ばす力になります。幼いうちから、たくさんの本に触れたり、相手に伝えたいことを書いたりするなどして、じっくりと国語力を身につけることこそが、中学・高校へと続く国語学習に役立つと考えます。